おぎの矯正歯科について
歯槽膿漏のための歯列矯正 〜歯周病で噛み合せが気になる方へ〜
歯槽膿漏(歯周病)になると、歯の周りの組織が炎症を起こし、歯茎や歯を支える骨に影響が出ると、歯は病的な移動を始めます。これが原因で、すき間ができる、歯茎に歯が当たり傷つける、噛み合せの高さが低くなる、などの異常がお口の中に現れます。
このような不具合を治すのが、歯槽膿漏(歯周病)のための矯正治療です。
歯槽膿漏(歯周病)の患者様は、比較的年齢が高めの方も多いため、矯正治療を行なうことに不安をお持ちの方もいらっしゃいますが、海外では、このような症例は一般的です。
また、歯槽膿漏(歯周病)の予防という意味でも、矯正治療は有効です。正しい噛み合わせ、きれいな歯列をつくることで、歯磨きがしやすくなり、歯槽膿漏(歯周病)の発生を防ぐことにもなります。
歯槽膿漏のための歯列矯正 症例 001

1)近医より歯周病治療終了後の矯正治療要請
2) 前歯が出て、すき間ができた
主な症状
1.唾液検査(虫歯の原因菌、歯周病の原因菌ともに非常に多い)
2.後方歯の喪失
3.咬合高径の低下
4.舌癖
年齢:56歳7ヵ月〜58歳7ヵ月
近隣の歯科医院にて歯槽のう漏の治療を終了され、今後の歯科治療に矯正治療が必要であると言うことで、主治医の先生からご依頼を受けました。
ご本人様も、最近前歯が出てきて、すき間ができたのを気にされておりました。
唾液の検査では虫歯の原因菌、歯周病の原因菌ともに非常に多く、虫歯多発・歯の喪失の原因が明確です。ここまで歯がダメになるまでに適切な予防処置がされていたらと思わざるを得ませんでした。
最近前歯が出てきた理由として後方歯の喪失が1つ考えられます。噛む力を歯全体が支えきれなくなり、歯が歯を失ったすきまに倒れてきたため、かみ合わせの高さが低くなり、上下の前歯の接触が強くなったため前歯が前方に押し出されたものと思われます。
もう一つの誘因として舌癖が考えられます。唾や物を飲み込む時に舌の先が上と下の前歯の間に入り込み前歯を前方に押しやっています。
若い頃は骨がしっかりしていますので歯は耐えることができますが、加齢とともに骨が歯を支えきれなくなり移動してしまうのです。
歯を虫歯や歯槽のう漏で失った時には、絶対に放置しないで歯医者さんで適切な処置を受けて下さい。
この方の治療は前歯のすき間を閉じるだけでなく、前方に倒れてしまった奥歯を起こしてやり、1つの誘因と考えられた、舌癖を改善するために筋機能療法(MFT)を行いました。
6ヶ月後:
下顎の前歯のすき間をワイヤーにて、上顎の前歯をエラスティックにて閉鎖しています。
さらに1年が経過しました。
出っ歯もすきまも改善されましたが、奥歯の前方傾斜の治療を行っています。
見た目にはわかりませんが、今後のかみ合わせの安定性、歯を長もちさせることを考えると、妥協することはできない重要な問題です。
奥歯の治療や細かい調整に7ヶ月かかりました。
装置を除去したところの写真です。この後、主治医の先生のところで、個々の歯の治療を行っておられます。かみ合わせの不具合、悪習癖が歯を崩壊させる原因になっていることがわかっています。
この患者様は幸福だったと思います。良い主治医にめぐり合えて。
多くの患者様はいずれ入れ歯になるものとお考えだと思いますが、いくつになっても、歯がある限り歯を延命する方法があります。
海外では高齢者の方も多くのかたが矯正治療を受けておられます。それだけ歯の健康に関心があるからです。そのため、高齢者でも歯が多く残っていると考えてもいいと思います。
歯槽膿漏のための歯列矯正 症例 002

受け口
主な症状
1.歯周炎
2.顎関節症
3.下顎前突
